2013年11月7日木曜日

二の矢

二の矢

 「那須与一、引き絞って矢を放つ」で述べた、氏原寛がカウンセリングを受けていることを自分の著書で書いていることに関して、次の文章を付け加える。

 ユング派の薬は、万能薬ではないということを証拠立てる材料である。その治癒なるものは、本物ではないことを証明する証拠である。そもそもユング派における治癒は、超越的世界からの賜物(gift)であるからして、その治癒は盤石なものであるはずである。ユング派の個性化(individualization)においては、やったぞ、治った、治った、ユング様、河合様、万歳、万歳、となるか、ドツボに落ち込んでしまうかのいずれかである。つまり、all or nothingの治癒なのである。にもかかわらず、ユング派のカウンセラーである氏原寛が「恐ろしいことがあったために」スーパービジョンでもない、教育分析でもない文字通りのカウンセリングを受けていると自らの心理学関連の著書で述べているということは、ユング派の治癒がまがい物であることを自ら証明して公言していることになる。だから、こいつは馬鹿だと言っているのだ。

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