2013年12月19日木曜日

取り消しました

取り消しました

 「ロジャーズでは何の役にも立たないことが判明した」という発言を撤回します。「ロジャーズ」とは、C・R・RogersのClient Centered Therapyのことです。「六の矢」、「敵は本能寺にあり」の該当部分を削除しました。
 この発言について、その根拠を問われて考えてみました。それで、次のようにお答えしました。

 1970年代だったでしょうか。日本にカウンセリングというものが持ち込まれました。それがロジャーズの来談者中心療法でした。この来談者中心療法こそ、カウンセリングの典型です。それ以外は、洗脳・マインドコントロールにすぎません。猫も杓子も「受容・共感・一致」という観がありました。ところが、1990年代頃に急激に下火になっていきました。それに代わって、優勢になったのがユング派でした。来談者中心療法では役に立たないと絶望したロジャーズ派のカウンセラーの多くが、ユング派に転向した結果だろうと考えました。これでは根拠は弱いでしょうか。そうですね。弱いかもしれませんね。この点を考えているうちに、別のケースもありうるかなということに気がつきました。ユング派に転向したのは、そんなカウンセラーばかりでもなさそうだと考えるようになりました。もしかしたら、当時売れに売れていた河合隼雄の著書を手にとって見て、夢中になりすっかりユング心理学の虜になってしまった人もいるかもしれません。そうすると、この場合は、来談者中心療法が無効だから転向したのではなく、隣にもっと強力な劇薬(悪魔がくれた薬)があると考えて転向したのかもしれません。ユング派の氏原寛を見るがいい。自分の人生の一大事を、自分で決めるのではなく、赤の他人に決めてもらうほど情けない、大人になっていない者だから(「那須与一、引き絞って矢を放つ」参照。11月5日付)、このような裏切り・不倫みたいなことをしでかすのです。
 「来談者中心療法は役に立たないことが判明した」という発言を撤回します。僕のWebサイトでも、同様に取り消すことにします。

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